乳がんの精密検査

 乳がんの疑いで受診すると、マンモグラフィと超音波検査をおこないます。どちらかでしか発見できない乳がんもあるので、精密検査では両方の画像検査をおこないます。

 

マンモグラフィ

マンモグラフィでは、しこりや石灰化が映し出されます。境い目がはっきりしないしこりは、悪性が疑われます。

石灰化とは乳腺の一部にカルシウムがたまったもので、白い砂粒のような影になります。良性のものが多いのですが、1カ所にたくさん集まっているときは悪性を疑います。

※ サンクリニックでは高精度マンモグラフィーをマンモグラフィー読影認定資格を有する女性技師が操作し検査しています。高い精度での検査が可能です。
※ 患者様の心理的負担を少しでも軽減したいというアートセラピーの考え方により機体を花模様にしています。

 

超音波検査

超音波検査は、乳房内にしこりがあるかどうかの診断に有効です。しこりの形や境い目部分のようすなどで、良性か悪性かを判断できるようになってきました。

※ サンクリニックの超音波検査機はパルスドップラー、エラストグラフィーを搭載した最新鋭機器を使用しています。2012年現在、日本ではまだ大学病院・研究施設にしか導入されていない機器です。乳がんの診断に大変有用です。

 

針生検

針生検は、乳房のしこりにやや太めの針を刺して組織の一部をとって調べる検査です。局所麻酔が必要ですが、外来でおこないます。

 

マンモトーム生検

マンモトームという特殊な器具を使って、組織の一部をとって調べる検査です。針生検よりも採取できる量が多いので、乳房の石灰化だけが発見されているときにはマンモトーム生検がすすめられます。

 

MRI

乳房のがんの広がりや、複数の小さなしこりなどを調べるために、CTやMRIをおこないます。CTにくらべると、MRIの画像はよりわかりやすく見落としも少ないので、手術前にMRIをおこなうことが増えています。