乳がんの薬物療法

乳がんは、早期がんであっても血液やリンパの流れにのって全身に広がっている可能性があります。
がん細胞の発育を抑えて再発を防ぐためには、術後にホルモン療法や抗がん剤による化学療法を受ける必要があります。

主な薬物療法

《ホルモン剤》

乳がんの約70%はエストロゲンという女性ホルモンの影響で増殖するタイプのがんです。 このタイプのがんにホルモン療法を行うと、転移や再発が半分ほどに減ることがわかっています。

《抗がん剤》

抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑えて死滅させる薬です。術後の再発を予防する治療のほか、手術の前に抗がん剤でがんのしこりを小さくして温存手術を可能にする治療にも用いられます。

《分子標的薬》

分子標的薬は、乳がんの表面に多いたんぱく質を攻撃して、がん細胞の増殖を抑えて死滅させる薬です。乳がんの約25%はこのタイプのがんです。