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フォトダイナミックセラピー(光線力学的療法)
フォトダイナミックセラピーとは
フォトダイナミックセラピー(Photodynamic Therapy:PDT)は、腫瘍組織や新生血管に集まる性質を持った光感受性物質を患者さんに投与し、光感受性物質が集まった箇所にレーザー光を照射して、光感受性物質に光化学反応を引き起こして細胞毒性効果を生み出す活性酸素を発生させ、がん細胞を変性・壊死させる治療法です。
※光免疫療法は、フォトダイナミックセラピーと免疫療法を組み合わせた治療法です。
フォトダイナミックセラピーの特徴
1. 低侵襲治療(体に負担が少ない治療)
体にメスを入れる必要はなく、治療において全身麻酔などの負担のかかる麻酔を使用する必要はありません。
2. 正常細胞にダメージがほぼない
薬剤ががん細胞特異的に作用するため、健康な細胞を保護しながら治療が行えます。
3. 外来通院治療で実施できる
入院の必要はなく日常生活を犠牲にすることがありません。
※治療後1週間程度は日焼けはしないようにしてください。
フォトダイナミックセラピーの注意点
フォトダイナミックセラピーでは光感受性物質の投与が必要となりますが、この光感受性物質の欠点として、顔や手などの露出した皮膚にレーザ光以外の日光などの光が当たると、化学反応を起こしてその部分が発赤、発疹、水疱などの光線過敏症を起こすことがあります。
フォトダイナミックセラピーの限界
ほとんどの光感受性薬の活性化に必要な光は3分の1インチ(1cm)以上通過することができません。このため、フォトダイナミックセラピーは通常皮膚の直下や内臓および内腔の上皮に存在する腫瘍の治療に用いられています。また大きな腫瘍の場合、腫瘍の奥まで光を通過することができないため、治療の効果は弱くなります。フォトダイナミックセラピーは局部の治療で、転移癌の治療に用いることはできません。
費用(自由診療)
1回 330,000円(税込)
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