第2世代GcMAF(マクロファージ活性化療法)
第2世代GcMAF(マクロファージ活性化療法)とは
休眠中のマクロファージ(免疫細胞の一つ)をGcMAFにより活性化させることで、体に備わっている免疫システムを起動させて、がんを大きくさせないあるいは大きくなるのを遅くすることを目的とした治療です。
マクロファージとは
マクロファージは血液中に存在する単球が組織に浸潤し、分化した細胞です。異物を食べて排除する働きの他に、樹状細胞のようにT細胞へ抗原提示する能力もあります。樹状細胞と同様に免疫システムを起動させる端緒となる細胞であるため、この細胞の働きが悪いと免疫システムが上手く働かず、異物が排除できなくなる可能性があります。
GcMAFとは
Gc MAFはGc-derived Macrophage Activating Factorの略で、血清中に存在する糖タンパク質の一つであるGcグロブリン(別名:ビタミンD結合タンパク)を酵素で処理した物質です。マクロファージの活性化や血管新生阻害作用があることが報告されています。
担がん状態ではがん細胞が産生する免疫抑制物質の影響で免疫システムが上手く働かない状況となっています。Gc MAFはこのような免疫抑制状態を改善し、本来の免疫応答を誘導することで、がんに対する治療効果が期待できます。
治療概要
本治療は自由診療です。
第2世代GcMAF(マクロファージ活性化療法)の流れ
Step 1:問診、診察
Step 2:感染症検査用採血(約10mL)
Step 3:Gc MAF製造用採血(約100〜250mL)
Step 4:外部委託にてGc MAFを製造(約1週間)
Step 5:筋肉または皮下に注射(1〜3回/週※)
※投与の間隔は患者様の病状等により異なります。
治療期間、回数
患者様の病態、症状によって変わりますので、診察、検査、をお受けいただき、決定しております。
費用(自由診療)
患者様の病態、症状によって治療内容が変わりますので、治療方針決定後にお伝えしております。ご了承ください。
リスク・副作用
副作用はほとんどないと考えられています。
非常に希ではありますが、アレルギー反応や、免疫反応による発熱が起こるとがあります。
未承認医薬品等を用いた自由診療について
●未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療に用いるマクロファージ活性化因子は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。
●国内の承認医薬品等の有無
本治療に用いるものと同一の性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。